こどもが注目しているのはどこ??

2歳頃になると、それまでゆっくりだった言葉数(語彙)が急激に膨らみます。この発達の背景にあるのが全感覚系のシナプスの刈り込み(脳の中で使わない道路を削られ、伝達ルートが整理されること)です。幼少期の急激な発達の背景には、かならずこの一点があることを忘れてはいけません。

 

語彙の獲得が進む要因としては

・単語の音を正確捉えて、再現できるようになる模倣の力が伸びる。

・語彙ネットワークが充実してくることで、言葉の意味を推測しやすくなる。

・言葉が世界を表現する記号であることを理解してくる(象徴機能の発達)。

などが挙げられます。

 

そしてもう一つ、視覚に関する面で大事な点があります。それは「形状バイアス」と呼ばれるものです。形状バイアスとは、物体が持っている性質の中で形に特に注目して、それが何であるのかを判断する性質のことです。

 

物には色や素材など、様々な特徴があります。その中でも、幼児期には特に形に注目しやすい性質があるということです。

 

物の形は名前に直結することが多いですよね。だから、この時期に言葉数が増えるのです。

 

逆に言うと、(自閉スペクトラム症などの子に多いのですが)ものの細部に注目しすぎてしまう子は、言葉の習得が遅くなりやすいということになります。

 

そして、語彙爆発で「名詞は増えたけど、その後形容詞や動詞が増えない」という場合は、形状バイアスが強すぎて他の性質に目が向きにくい状態であると思われます。

 

こう見てくると、こどもの話す言葉から「こどもが何に注目しているか」のヒントをもらえることが分かってきます。