赤ちゃんは顔が好き

乳児のそばによると、多くの場合しっかりと目が合うことに気付くと思います。何も教わっていない子どもがなぜ、動く人間の身体のなかで目にしっかり注目できるのでしょうか。

 

乳児は、生まれたばかりでも人の顔が好きで「目や鼻、口が一定の場所にある」特徴や、「上の方に目などが集まっている」(トップヘビー)という形に自然と引きつけられるそうです。赤ちゃんは視力がまだ弱く、はっきり見えていないのに、顔の輪郭や目立つ特徴に敏感に反応するなんて、不思議ですね。

 

様々な点で未熟で「意志」が育つ前の乳児が顔を認識できるのは、脳内の複数の領域、具体的には側頭葉の顔領域だけでなく、(脳幹や大脳基底核などの)皮質下の神経回路も関与しているからだと考えられています。
 
生後5か月頃からは、怖がっている表情や怒りの表情に特に強く注目するようになるそうです。乳児は人の表情から、「今ここ」が安全なのか、危険なのかを感じ取っているのかもしれません。